本番前に気をつけることとは、メンタルから練習から着るものからと色々あるのですが、今日は「食事・食べるもの」について書いてみたいと思います。
結論、数日前から、出来るだけ「いつもと同じようなものを食べた方が良い」と思います。避けるべきモノは、いつも食べないようなもの、例えばいつもなら食べないような「辛いもの」や「重いもの」そして最も危険なのは「お腹を壊しそうなもの」です。
この数日前、特に前日・当日に限っては、「もったいないな、食べちゃえ!」っていうのは、絶対にやめましょう(経験者)
本番前の食中毒はかなり悲惨です。これをやらかすと「プロフェッショナルではない」と本当に怒られます。
人それぞれ色々な決め事があると思いますが、うちの娘を例に挙げてみます。あくまでもうちの場合ですので、これが絶対、とは言いません。
何時に弾くかにもよりますが「超単純」なものを食べます。いじくりまわしていない、素材に近いものです。
朝だったら「バナナ」とか「りんご」「ゆで卵」ゴーダチーズを挟んだサンドウィッチ、みたいな単純なものです。
演奏が午後や夜で、食事を取らなければいけない時は、「本番にあまり近くない時間」に取るようにしています。
うちの場合は「パスタ」が一番多いです。
これも単純なもので、トマトソースだけのマルガリータなどのトマト系。個人差が随分あると思いますが、うちの場合はおにぎりのようなご飯系は、思いの外お腹にど〜〜〜んときて胃が痛くなるのでアウトなのです。
本番前は絶対おにぎり!という学生さんもいるのでこれはもう、個人差がすごくあると思います。
それぞれ食べ慣れた、胃に負担にならないものが良いと思います。「おそば」などもよさそうですね。
気持ちはすごくわかるのですが、「緊張して何も食べられないから食べない!」というのは絶対に避けたいところです。
朝から緊張して心臓がバッコンバッコン。夜の本番まで、ため息ばっかりついて生あくびの連発。
「緊張」とか「過度の上がり」はそれだけで相当の体力を消耗します。みんな本番前はかなり疲れ切っているものなのです。だからせめて何かを食べてパワーをつけた方が良いです。
体力がなくなると怖いのが「集中力の欠如」です。これを避けるためにも、何かしらを食べましょう。どんな小さいものでも良いのでお腹に入れましょう!チョコレートでもOK。
それと、お手洗いに行くのがこわいから、といって水分を取らないのはいけません。お水はきちんといつも通り飲みましょう。コーヒーやカフェインで手が震える人は避けるようにします。
しかし最強は「バナナ」です。
面白いことに「本番前はバナナが良い」という噂は定着していて、ヨーロッパでこれを実行する人はたくさんいます。
音大のクラスコンサートの楽屋のゴミ箱にはバナナの皮がいっぱい、なんてのもよく見かけます。うちも常時バナナ2本持参でコンサートへ向かいます。今日の写真の娘も、事前にバナナを食べています(笑)
本番が終わって緊張が解け、いきなり胃痛に襲われる人も多いので、胃薬を持参するのも良いかもしれません。私は後から胃が猛烈に痛くなるタイプです(娘の演奏後でも)
準備できることはして、楽しく実力が発揮できるようにしましょう。きっとうまくいきます。