本当にいつも絶え間なくうけるご質問ですが、本当に答えは簡単です。
①きちんと指導できる教師をみつけること
②きちんとした楽器を買うこと
③レッスンを休ませないこと
これだけで、本当に上手になります。だまされたと思って実行してみてください。
しかし、ピアノやヴァイオリンに全く無関係の親御さんに、①の「きちんとした指導者を見つける」というのは、本当に難関だと思います。それについては別途、まとめたものを後でアップします。よろしければ参考にしてみてください。
「統計こそがものをいう」と思いますが、運も相性もありますので、しばらく見て「うちの子には合わない」と思ったら、即実行に移すことも大切です。
②は以前、お話しした通りです。
私の経験からいうと、普通のピアノ(アップライトでもなんでも)がおうちにあるお子さんは、電子ピアノのお子さんに比べると、悲しいけれど上達度はかなり違います。一番かわいそうなのは一生懸命にやっているのに、家にあるのが電子、もしくは音が出せない環境、ピアノが買えない、などのご家庭のお子さん。これは教師には何もできません。
しかしながら、現代はどこかのスタジオでグランドピアノなどを弾けると思うので、親御さんがアレンジしてあげればかなり可能性は広がると思います。諦めずにできる範囲で楽しむことも必要だと思います。
今日お話ししたかったのは③のレッスンを休ませない、具体的に言うと、「レッスンをくだらない理由で休ませない」についてです。
多分この問題は日本では少ないと思います。
音大教授などのレッスンであれば、多くはワンレッスン制ですが、日本の多くのお教室はお月謝制で、年間のレッスン回数も決まっている、と聞きました。
なので、あまり参考にならないと思いますが書いてみます。
私はどんな年齢でも、ワンレッスン制にしています。よって、親からすれば「来なかったら払わないでも良い」です。うちの生徒さんの親御さん達はみなさん良識のある方々なので、病気以外のドタキャンでは、次回のレッスンで前回の分をお支払いするほど素晴らしいのですが、たま〜〜〜に、「うちの僕ちゃんがプレイデートがあるので、来週はお休みに。。。」なんて人もいます。
これ、年齢が小さいから(例えば5歳とか)だと、仕方ないのかしらとも思ったのですが、思い起こせば、うちの娘が5歳の時なんて、別に週に2回、槍がふろうが、家がぶっ飛ぼうが(そんな事は起きない)絶対にレッスンに行きました。レッスンのある日にプレイデートなんて入れないし、歯医者の予約も入れません。まあ、親が私だったので当たり前なんですが。
趣味と専門、という観点から見ると違って当たり前ですが、気軽にレッスンを休ませる親の子は本当に進歩しません。偶然、うちに、趣味だけれど、何があっても毎週レッスンに来る5歳と、ちょくちょく休ませる、やっぱり同じ5歳の親の子がいます。両方とも同時期にレッスンを始めて、2ヶ月経ったのですが、この2人の上達の違いは面白いくらいです。
片方の子はほとんど進歩せず、(それでも他の子よりは上手いんだけど)片方の子は手の形も自然で、明らかに「弾ける」ようになっています。
週に2回が無理でも、せめて週に1回、休まずにコンスタントにレッスンに通うことは上達の基本の基、必須です。両者とも、家でそんなにまともに練習しているとは思えませんが(親御さんは音楽と関係のないお仕事)コンスタントに来る子は自分からピアノに向かって弾いて遊ぶのが日課になっています。もうひとりの方は、ピアノが生活の一部になっていません。
色々書きましたが、上記の3つを行動させる親御さんのお子さんは、間違いなく、伸びます。