*写真はウィーン3区にある、ウィーン国立音楽大学の校舎*
こちらとこちらの続きになります。ヨーロッパの音楽大学の一般的な話です。
日本の音楽大学の事情を知らないので、日本ではどうなのかしら、と思ったりもします。私の時代は、録音したいと思っても、そもそも録音できる「携帯」のようなグッツがありませんでしたから。
さて毎週の音大生レッスンとなると、マスタークラスとは違うので、さすがに三脚を立てて「録画」をする人は少なくなると思います。それに基礎を習うという段階ではないので、必ずしも録音は必要でないかもしれません。
私の見てきたところによると多くの学生は、iPhoneや携帯で録音しています。そして自分のためにだけ使用するので、いちいち許可を取らない、という人も多いようです。
教授によっては初めから、「録音を取らないで!」と宣言する人もいます。理由はいろいろで、レッスンの間の会話を記録されたくない、という理由が多いようです。なんとなくわかる気もします。相手が大学生の年齢になると、いろいろなことを話し合ったりする場合も多いためですから。
しかしながら、事前に「レッスンを録画していいですか?」と許可をとれば、堂々と携帯を机の上に置き、録音し、もし教授が何かオフレコの話題に触れたい時は、あちらから、
「ちょっと今だけ録音を止めてくれない?」と言うことができるので、やっぱり堂々と録音する旨を伝えた方が良い、と私は思っています。
結論が遅くなりましたが、音大生といえども録音は取った方が良い、と私は思っています。なぜなら先生の指示がもう一度聞ける、と言うこと以外に、自分の演奏を改めて通して聴くことができるからです。「ああ、ここ、思ったより下手だわ」とか「轢けてないじゃん」などと、冷静に判断する機会が与えられるからです。
話はそれてしまいますが、逆に教授側は、学生に「別に録音はいらないな」と思われるようなレッスンはしてはいけませんね。そっちの方が重大問題です。