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オーストリア・ウィーン情報
シュテファン大聖堂の巨大オルガン起動!
シュテファン大聖堂に巨大パイプオルガンが鳴り響きました。
これは実に25年以来のことです。
日曜日の午前9時、ウィーン大司教シェーンボルン枢機卿が修理改善された巨大パイプオルガンを祝福する奉献式が行われました。その後、独唱、聖歌隊、2台のオルガンのためのミサが演奏されました。ファン・デア・ベレン大統領をはじめとする政界の来賓も参列しました。
この様子はライブで発信され私も見ました。
壮大なパイプオルガンの音と美しい映像にキリスト教でない私も心を打たれました。
元々のオルガンは、1945年の第2次大戦の終わりに大聖堂が焼失したとき壊れてしまいました。1956年には125本のストップ(ストップとはオルガンの横についている小さいノブみたいなもの)と10,000本のパイプをもつオルガンが設置され30年奉仕しましたが、故障などが多く25年前から使用されていませんでした。
そして2017年11月、協会「我がシュテファン大聖堂」がオルガン復活のための募金活動を開始したのです。
カトリック・プレスによると、この大規模な修復費用は約300万ユーロ(約3億7千万円)
フォアアールベルク州のリーガー・オルガン製作工房で、2年半の歳月をかけて製作されました。古いパイプ大部分がチェックされ、洗浄され、新部品と統合され、オルガンは根本から生き返りました。
この新しい巨大パイプオルガンは130のストップを持ちます。
移動も出来るセンター・オルガン(下の写真の中央の奥に見えるのがそのオルガン)から巨大パイプオルガンも聖歌隊オルガンも演奏をすることが出来ます。パイプの数は合計で12,616本です。
本来であれば、1945年の大聖堂火災から75年後のイースター・サンデーに初演されるはずだったのですが、コロナのロックダウンにより半年遅れたのでした。
シュテファン広場3番地で、古いオルガンのパイプが売られるというので行ってみました。
私が行った時は、鉛筆のように小さなパイプだけが残っていました。大きいものはすべて午前中に、数百ユーロと引き換えに売られたそうです。売り上げは教会への寄付となります。
https://wien.orf.at/stories/3069452/
オーストリア・新型コロナウイルス状況
オーストリアの累計確定病例数は48,703人
- オーストリアの累計確定病例数は48,703人(10月4日23時現在)
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- これまでに合計1,686,373回の検査が行われています
(ORF.atは常に疫学報告システム(EMS)の数値を元に報告しています)