*大好きなイタリアジェラートのおみせ、ウィーン1区のフェラーリで書きました*
久々に娘の小さい頃からのヴァイオリン友達と3人で飲みに行きました。あの頃は5歳くらいだったのに、20年経った今は一緒にワインが飲めるという、この時の魔法。。。
彼女達のいた門下は、初めからプロを目指すような子供達ばかりだったので、門下の親同士の雰囲気はそれはもう、ものものしいものでした。
そのことについて覚えてる?と聞くと、子供達同士は仲良くて、悪い思い出はないそうなのですが、「ママがいつも同じような歳の子を引き合いに出して、○○ちゃんはもっと練習してるわよ!!!」というのがかなりうざかった、と言っていました。
そして「でもやっぱり覚えてないプレッシャーってあったと思うよ。だって、コンクールの時とか、なんの曲をやったか、全く記憶がない期間があるもん」と言っていました。そしたらうちの娘も「そうそう!私も覚えてないよ!」だって。そうだったのね。
「でもね、親って子供がいくつになってもおなじなのよ。ちょっと聞いてよ」というので何かと思うと、彼女は先日、あるオーケストラの入団試験を受けたそうです。そして最終ラウンドまで残ったそう。そこで昔の同門の生徒のお母さんにあったそうです。そうしたらそのお母さん、
「まあ、あなたまで残ったの?信じられないわ!」と言ったそうです。それは「え〜あなたみたいにレベルの低い子も残ってるの?がっかり!」と言いたいのが見え見えで、この親、20年経っても変わらないよと思ったそうな。
彼女曰く、「もし私が何かのプロジェクトをやったら、ぜったいにマリア(娘)に声をかけると思うの。その逆も絶対にあるわよ。そうしたらお互いに幸せじゃないの?どうして他人を見て、いつもまでも自分の娘のライバルって目で見なきゃ行けないのかしら?そういう人って本当に不幸よね」と。
同じような話を今日、他の子から聞きました。
某母親に偶然会って、その人は明らかに自分の娘のライバル、みたいな目でみて話をしていても最高に感じが悪かったと。練習もろくにしないけれど、裕福で環境に恵まれたその男子とその子と比べる必要もないのですが、心の狭い人だと嘆いていました。
本当に、いつまで経っても変わらない心の親御さんはいつもいます。残念なことですが、その反面、子供達は立派に成長しているようで救われる気持ちです。
お互いに与え合える世界になれば良いのにね。