ピアノレッスン・手の形を整えるオススメの方法、その1

ピアノとヴァイオリン

目次

ピアノ 手の形を整える方法

こちらは9月に新学期が始まり、はじめの生徒、Aクンが来ました。
夏休みのブランクは長いので、手に力が入り、形もイマイチになっています。
長い休暇の後や、ちょっと手の形が乱れているな、と思った時の、振り返り、手の自然な形をチェックする方法です。

私がよく使うやり方があるのですが、案外上手く行くのでシェアさせて下さい。

ミ・ファ♯・ソ♯・ラ♯・ド、メソッド(勝手に命名)

まず、ミ・ファ♯・ソ♯・ラ♯・ド(E,Fis,Gis,Ais,C)にミから1,2,3,4,5
(左手は5,4,3,2,1)の指を鍵盤の上にのせます。

こんな感じ。
右手 ミ・ファ♯・ソ♯・ラ♯・ド

 

左手 1の指からド・ラ♯・ソ♯・ファ♯・ミ

 
こちらの小学生は私くらいの手の大きさなので、軽くできます。
(というか大きい子の方が多い!!!)鍵盤の上に綺麗に指が並びます。

まず、この手でリラックスしてスタンバイしてもらいます。
私は1オクターブ高いところに同様にスタンパイします。

まず、私が弾いて見せて、彼が真似して追いかける形にします。

猫でもできそうな簡単なものから(できないが)ゆっくりテンポで。
例えば2、2、2、( ファ♯、ファ♯、ファ♯〜)です。彼も真似をして同様に弾きます。
1・5・1〜で、ミ・ド・ミ〜なんてのもOKです。

指の形も大切ですが、音を良く聴いてもらいます。
指の形が自然で綺麗だと綺麗な音が出る。
グランドピアノなら蓋を開けて音を聴かせながらやると効果があります。

指に力を入れず、掌の中を意識させます。
言ってもまずピンとこないと思うので、お手本で弾いて見せます。
そして真似をさせる、音を聴かせる、を繰り返します。

それから1,2,1 ミ・ファ♯・ミ〜、とかランダムに徐々に複雑にしたりします。
でも無理はしない。ファ♯ソ♯ファ♯〜みたいな3つの音だけにします。

これを数分、繰り返します。テンポをゆっくりでいいので一定してやらせます。

集中しないとできないので、落ち着きのない子にも最適です。これを少しやると他の曲に入る時も落ち着いてくれます。子供でレッスン中いつもわちゃわちゃしちゃってる落ち着きのない子にこのゲームのようなことをやらせると、集中が戻ったりもします。

ワンセットのトレーニングで綺麗な手の形になってきます。
左手も同様にします。

この練習方法は、多くあるウォーミングアップのたったひとつの方法です。もちろん、この手の形でどんな曲でも弾く、というわけではありません。ここでは手首も使いませんし、多くあるピアノ・トレーニングのやり方のたった一部だと思ってください。

チェルニー 5本の指のエチュード op777を使って

もっと弾ける子や大人の場合は、この練習が慣れた後はチェルニーの「5つの音によるエチュード」にそっくり置き換えて弾かせます。ちょっと難しいゲームになります。このエチュードOp777はドレミファソしか使わないエチュードなのですが、これをミ・ファ♯・ソ♯・ラ♯・ド、に置き換えて弾くのです。かなり狂ったメロディーになりますが、子供によっては喜びますので興味のある方は試してみてください〜。

コルトーのテクニック

当時、私がテクニックを全て直した時に使用した有名な楽譜です。ついでにご紹介しておきます。

もっと応用になると、私は自分用にこのコルトーのテクニックの本を使って、自分用にウォーミング・アップで使うことも多いです。
詳細はいつか書きます。