「おひとりさま」が好きなんですけれど、なにか・・・・

ピアノとヴァイオリン

*今日の写真は私が待ちに待った、パン屋さんAnkerのマロン・クロワッサン。これからマロン・スイーツがたくさん出てきます。制覇しなければ!*

某所にも書いたのですが、現在はムスメの行動範囲が広がり、私は晴れて「プチ・ひとり暮らし」を楽しんでいます。

日本にいる時のひとり暮らし計画は、母の病気などでポシャり、ウィーンに来てからもすぐに相手が出来たり子供ができたりで、本当のひとり暮らし、というものは今まで経験できていませんでした。

わたしはといえば、外から見ると外交的で非常に明るい性格だと思われているようですが、実は「ひとりが大好き」なのです。

ムスメとやかなり仲の良い友人となら食事を楽しむのはOKですが、基本、美味しい食事も原則、ひとりで楽しみたいのです。

あまり知らない人とお話しを楽しみながら食事、っていうのは、食事に没頭できないので、正直だめなのです。しかし、「その人と会ってお話しするのがメイン」なのであれば「食事を楽しむ」ことは、はじめっから諦めて会話を楽しむことに力を入れるのです。

って、結局食いしん坊なだけじゃん、と思われると思いますが、その通りなのです。

さて、現在はマドリードに住むムスメから、今日も電話がありました。(1日に最低でも5回はかかってくる。。。。)
マドリードは素晴らしく、学生のレベルも半端なく高い、みんな優しい、学校のシステムも何もかも、超満足しているのです。(今のところは、かもしれないけど)

彼女のアリンコのような小さな悩みです。これは私は非常に理解できるのですが、出来ない人もいると思います。

ランチ時に、どうしても一緒に食べようと言ってくる人がいる。すごく優しくていい人なのだけれど、ムスメも私と同類なので、できればひとりで静かに楽しく食事をしたい。

それに加え、ムスメをじゃまするのは、その人が食事に不満をダラダラ述べることだそうです。

ウィーン人のムスメにしてみれば、スペインの料理は非常に美味しい。特に魚介類に貧しいこの国に比べれば、あちらは安いし美味しい、もう天国なのです。

せっかく美味しく食事しているのに、「美味しくないわ」を連発する。それを聞いているだけで、美味しいと思っているハッピーな気持ちが壊されるし、非常にイヤだ、ということです。

その人は音大生ではないそうですが、ホームシックらしくて愚痴の連発。良い人ぽいけれど、ムスメは勉強のためにスペインに来ているのであって、その人のカウンセリングや愚痴を聞くお友達になるためにそこにいるわけではないのです。

「美味しく食べてるんだから、悪いことばっかり言わないでよ」とか「もう、そんなに大学が不満だったら帰れば?」と言うほどの友人でもないし、友人になりたくない。。。。。

結論は簡単。

「離れなさい」です。アドバイスすると「冷たい人だと思われないかしら」というので、失礼のないように離れればそれでOKと伝えると納得していました。

人は他の人のご機嫌を壊す権利はありません。「無意識にやってるんだから、しょうがない」と言う声も聞こえてきそうですが、いえいえ、私が信頼する友人の言葉を借りると、「無意識ほど罪深く、修正できないものはない」なのです。

話はそれましたが、そんな感じで私は今とても幸せな、プチひとりくらしをしています。

おまけに書きますと、意外なことにやっぱり騒音(ムスメの練習音)がないというのは素晴らしいもので、ピアノの練習がはかどります。定年を過ぎて、上達するかな?