ピアノでもヴァイオリンでも、教師側からも生徒も、人と比べるのはやめようというおはなし

ピアノとヴァイオリン

*写真はザルツブルク、モーツァルテウム音大ちかくのカフェのカフェラテ*

言いたいことは、本当に今日のお題通り「人と比べるのをやめたら、人生楽になる」というお話です。

別に音楽をやっていなくても、人から『カッコ良い』とか『羨ましい』、と思われたいから高いバックを持ち歩く」のような他人本意の傾向は、少なからず誰にでも多少あると思いますが、これがピアノやヴァイオリンになるとやっぱり厄介です。

私が「嫌だ」と思う教師の上位にランキングするのが、この、「人と比べる教師・教授」です。

「誰々は何々が上手だ」と褒めるのはまだ無難な気もする人が多いと思いますが、「誰々のバッハは下手でね」とか「誰々は技術はないけれど音楽性があるからマシ」などの発言。

お稽古レベルでは、他の親御さんに「〇〇ちゃんは最近練習してこなくて」とか「〇〇ちゃんはすごい努力家で上手」なんて、こういうもの全てです。

褒めようが、けなそうが、それが「そんなつもりはなかった」といっても、耳にした人にはかなりの印象として根付き、「先生がおっしゃっていたけれどね、〇〇ちゃんってね」という噂になって、最後には伝言ゲームのように違うお話になるケースも、決して珍しくありません。

「他の学生の話を一切しない」

という教授、私は本当に少人数しか知りません。
私の知っている教授の中では片手にしか入りませんが、人と比べない、私の知る数人の教授は、実績のある素晴らしい教授です。

「生徒の情報を他人に話す」本当にみんなやめればいいのになと思います。褒めてもその反対でも、学生や生徒に良いことはまずありません。「先生、〇〇さん、次はどのコンクールに出るんですか?」みたいに探るお母さんもいますが、軽くスルーする事をおすすめします。

そして生徒やその親御さんや学生さんは「人が何をしていようが気にしない」習慣をつけることが必要です。同門の学生がする噂話や「〇〇教授がこう言ってたよ」みたいな話に惑わされないことがベストです。
大抵は尾ひれのついた、ガセねたのことが多いです。

「そんなに重要でない他人」から耳にする内容に、意味のある、重要なコトなんてないのです。そんなくだらないことで悩んだり、思い詰めたりするのはやめましょう。そして「こうしたら、こう思われるんじゃないかしら?」といちいち小さなことで、「誰かにこう思われたら」という他人本意の思考は、一旦忘れてみると楽になります。

もちろん内容にもよりますが、自分で普通に考えて、正しい、こうしたい、と思うことに間違えはないので、自分を信じて他人を気にするのはやめましょう。