てっきりもう7歳だと思っていた生徒が実は5歳になったばかりだと知って驚いた件

ピアノとヴァイオリン

*ウィーン1区、フライユンクにある夜の教会。レッスンが終わって夜の遅い散歩道、綺麗な街、ウィーン*

かなり前の話です。
その子はとても背が高く、どう見ても外見は小学校2年生くらい。初めてのレッスンでお母さんが「この子はもう少しで幼稚園も卒業、小学校もすぐそこ」なーんて言っていたので、私の心の中では、彼はもう小学生、でインプットされていたのでした。

背も高くて手も大きい。

でもレッスンをしていると、なんかこう、反応がちょっと遅い。私が何かを言うと、大きな目をたらして、それはもう可愛らしく、にこ〜っと微笑み返すのだけれども、何かがちょっと足らない感じ。うーんなんかちょっと手ごわいな、と少しだけ思っていました。

ある日のこと、お母さんとスモールトークをしていると、話が噛み合わない。
「ひょっとして、ひょっとして、この子、まだ幼稚園行ってるの?」と聞くとお母さんキョトンとして、「そうよ、あらいやだ、もう小学生だと思っていたの?まだ5歳になったばっかりよ〜」

なんと、私の中では2歳くらい勘違いしていたのでした。
それだったら、話は簡単。この理解力で全然問題なし、年相応だったと思いました。

女の子は年齢が若く、身体が小さくても器用な子が多く、リセなんかでもガンガン3・4年飛び級しちゃう子が多いのですが(本当の話)男の子はうちの長男がそうだったように、たとえ身体が大きくても、比較的ゆっくり、のんびりの子が多い気がします。

いやん、身体がおっきくて、手がおっきすぎるだけだったのね。
じゃあ、ゆっくり成長してね、と思いました。案の定、彼は1年経ったらフニャフニャの指もいつの間にか骨っぽくなっちゃって、見違えるように弾けるようになってお父さんのお仕事で外国に引っ越してしまいました。。。。元気かな。。。

懐かしい思い出です。しかしつくづく私はおっちょこちょいでした。今でもあの彼の、にこ〜っと笑う顔を思い出します。