ピアノ暗譜のコツ(3)暗譜っていつ始めたら良いの?というご質問へのお答と、本番で暗譜がぶっ飛んだ時の対処法

ピアノとヴァイオリン

今日は12月24日、クリスマスイブです。みなさまメリークリスマス🎄健やかに過ごされていることと思いますが、またもや暗譜のお話です。

さて、「暗譜の練習」とはいつはじめたらいいのでしょう?というご質問をいただきました。
みなさん、いろいろなご自分の流儀をおもちかとおもいますが、私は、譜読みの段階から暗譜を意識して始めること、をお勧めしています。譜読みの時にゆっくり弾いて、テクニックを磨いていくわけですが、その時にもう部分的に暗譜してしまう癖をつける、です。これをお願いもしていないのにやるのが「子供達」です。楽譜を見るのがメンドウクサイという気持ちが先に立つのでしょう。あっという間に覚えるので、あきれるやら感心するやら、です。

だから、子供でない私たちも、譜読みの段階で、部分練習をしながら、覚えてしまおう、ということです。
てか、暗譜するほど部分練習をしなければいけない、ということもありますから、卵が先か、鶏が先か、くらいのお話ですね。

私も子供の頃にこういうことがよく起きたのですが、曲がなんとなくテンポで弾けると先生が、(当時のあんまり良くない教授
「じゃあ、来週までに暗譜ね」
と言った時、特にバッハなどで、特に自分が好きだと思えない曲の場合はもう、心から「え〜〜〜〜〜????」という思いで、正直ウンザリ、ということが多くありました。これは、いかに暗譜をするか、いや、それ以前にいかにピアノを学ぶか、を教師がきちんと生徒に教えていない場合に起こる現象です。教師であれば、ピアノの学び方はきちんと教えなければいけません。

話がずれましたが、何が言いたいかというと、「暗譜してきてね〜」と言われてから、真っ青になって暗譜を始めるのでは遅すぎる。効率が悪い、ということです。
だから譜読みの段階から暗譜を心がけるのがベスト。

最後に、クリスマスプレゼント、というほどではありませんが、本番で暗譜がぶっ飛んでしまった時の対処法を書きます。

どんなに正しく長時間練習する人でも、今まで全く間違えたことがなかった所で飛んでしまうことは、残念ながらあります。
その時の対処法ですが、絶対にやってはいけないことのひとつに「ド忘れした前の場所に戻る、」<という行為があります。暗譜が飛んだ場合は、もうそれだけで心臓はバクバク、身体じゅうに異常事態宣言が発令され、大パニックになっています。もし、暗譜が飛んだ箇所の前の部分に戻ると、何が起こるでしょうか?想像できますよね。それはそれは恐ろしい、もういっかいそこで暗譜が飛んで立ち止まってしまうのです。そして何度も何度もそれを繰り返し、かなりのトラウマになること太鼓判をおします。(という話を私はこちらの教授のマスタークラスのコンサートでの大失敗を見て学びました)

もし本番で暗譜が飛んでしまったら、ど忘れしてしまった先の箇所から弾きはじめましょう!

それでは、素晴らしいクリスマスをお過ごしください!!!

暗譜のコツはこちらこちらにもあるので、興味のある方はどうぞ。