ピアノに向いていない子、とはどんな子供?そんな子いるの?

ピアノとヴァイオリン

「ピアノ」という言葉をGoogle検索にかけると、続く候補の名詞が自然に上がってくるのですが「ピアノ」に続いて「向いていない子」というのが出てきました。

こうやって出てくる、ということは多くの人がこのワードで検索をかけているわけで、ググっているのは、親御さんなのかなあ、なんて思うとちょっと切なくなります。

さて、「ピアノ・向いていない子」とは、存在するのでしょうか?「向いていない」という表現が正しいかどうかはわかりませんが、確かに「います」。
ただひとつだけ。これは私の持論ですが…

それは「ピアノに『全く』興味のない子」です。
子供でなくても大人でも同じことです。当たり前ですよね。ピアノに興味がないのに、ピアノを習っている自体、ありえない話です。

今の世の中、「あなたにはピアニストの道しかありません。これで一家を支えるのよ」などと言う、タイガーマムは、日本に存在しないと思います。

韓国や中国ではその昔、このケースはアルアルだったようで、家族全員、故郷で全てを売り払い、欧州やアメリカに移住、死ぬ気で家族一段となって頑張っているのを目にしたことがありますが、なんか現代だとあまりなさそうです。。

よって、私が思う、もっともピアノが向いていない子は、ピアノが「好き」とか「嫌い」ではなく「ピアノに『全く』興味のない子供」だと思います。

子供に音楽への興味が出るように、導いてあげるのも、こどもの視野を広げる、という点で、親がやってあげてもOKな事だと思いますが、強要はだめですね。その子に興味がなさそうだったら、他のものを、例えばテニスとかそういうものをオファーしてみる。

あと、私が経験した中では「器用な子」に続かない傾向がありました。ちょっとやるとできちゃう。でも本当の意味では出来ていない、しかしながら子供は満足してそれ以上やる気を起こさない。親御さんは「器用貧乏」と言っていましたが、それで離れる子は確かにいました。
でも残念ながら、テニスをやってもすぐできちゃうから飽きちゃう、勉強をやってもすぐにできちゃって飽きちゃう。結果、テニスも続かない、大切な入試には落ちる、という残念なパターンを結構見てきました。うちみたいに器用でない子供を持つ親から見ると羨ましいのですが、隣の芝生なんでしょうね。

一方、どんなに反応が遅かろうが、手が小さかろうが、指が短かろうが、マムシ指だろうが卵が潰れようが、「ピアノに興味があって、先生に恵まれれば」ピアノは絶対に上達します。「あの子はピアノに向かない」など、私は絶対に言いたくありません。

ピアノが好きなのに、万が一、そのようなことを言われた人や、お子さんがそう言われた経験があった場合、気にしない事をおすすめします。