ピアノでもヴァイオリンでも、大切な本番に備えて一番大切なことは身体と心の健康という件について

ピアノとヴァイオリン

ピアノでもヴァイオリンでもチェロでもなんでも良いのですが、大切な本番を目前に控えて何よりも一番大切なことはなんでしょう?たくさん練習することでしょうか?いえいえ、沢山練習をするのは、日常であって、本番前にすることじゃないのです。大切なこと、それは身体と心の健康管理です。

大昔のアルアル武勇談ですが、「実は、今だから言いますが、あの大切な舞台の日には40度の熱がありました。それを押して入賞しました/立派な演奏をいたしました」ってやつですが、あれは現代では「本番に熱を出すなんて、体調管理もできない、プロフェッショナルではない」と言われ、武勇談どころか恥ずかしいことです。

娘は以前、本番前にちょっと風邪っぽかった時、某巨匠教授に「冗談じゃないわ。あんた、そんなの本当にプロフェッショナルじゃない」と言われたのですが、今はそういう解釈です。

しかし病気以外でも、本番数日前から、緊張しすぎて眠れない、お腹がいっつも緩い、熱っぽいしだるい、なんてのは大抵精神からきています。これらは病気ではありません。心が乱れすぎて、身体が悲鳴を上げているのです。

対処法は呼吸法や瞑想を取り入れること、食事に気をつけること、そして何よりも大切なのは「寝ること」です。

「そんな!寝る暇も惜しんで練習しなければ!!!」なんて思ってはいけません。練習は日頃してあるはずなので、直前にいきなり10時間弾いてもさほど変わらないし、それより何より、寝て身体を休めることが先決です。

そして心を明るく、健康に保つことも大切です。悪いことばかり想像して自分に呪いをかけたりすることは御法度です。人間、考えていることの90%はネガティフだと最近聞きましたが、これを逆にする努力をしましょう。そうしたら、必ず本番で楽しく、集中して実力を発揮することができるので、是非試してみてください。